乗っ取り
2013⁄04⁄13(土) 06:00
マラテには、沢山のKTVがある。KTVを日本人が経営する場合、必ずフィリピン人の名前を使わざるを得ない。ある日本人経営者が陥った不手際の事例を実際の話を元に、私なりの視点から書いていきたいと思います。
Aさんは60歳を過ぎていた。Aさんのフィリピン歴は20年以上である。最初はフィリピーナに恋をしてフィリピン通いが始まった。その彼女とも別れ、その後新しい彼女を作っては別れてきた。そう言う過去を持つAさんは、将来フィリピンに住みたいと思っており、何かの収入を得たいと考えKTVを始めることにした。フィリピンの法律は多少は人から聞いて知っていた。Aさんは出店場所にマラテを選び、場所探しからはじめた。マラテを探すAさんだったが、中々いい物件が無かったが、とある建物の2階にある小さな店に目星をつけた。Aさんの予算は700万円。ちょっと無理をすれば800万円が総予算であった。そのAさんがみつけた2階の店だと、P1ミリオン少々で契約できる。内装手直し費用としてP50万の予算を立てる。しかし実際工事に入ると、手直しが多くP90万に成ってしまった。最初の予算の倍近くになり、店の権利と内装で約P2ミリオンを超した。什器備品は約P25万ペソを掛けて何とかしてやり繰りした。店舗の敷金、前家賃、パーミット(営業許可証)の取得まで全て込むとP3ミリオン位を必要とする。残り少なくなった資金だが、「オープンすれば何とかなるだろう。」そう安易に考えていた。

取りあえず営業許可を取るのに、フィリピン人の名義人を探す。友人にも相談して適当な人材を探しているうちに、知り合いのフィリピン人から、一人のフィリピーナを紹介された。Aさんが会ってみると真面目そうな感じの女性であったので、その女性を名義人とする事にした。名義人の名前はケイと言って、以前はジャパユキだった。日本語は上手くはないが何とか通じる程度である。年齢32歳。子供が二人いて、旦那はいない。
Aさんはこのケイに相談をして、営業許可証を取得した。ケイにはママも兼ねさせた。紹介してくれたフィリピン人を取りあえずキャプテンウエイターとして雇い、その二人の紹介でGROとスタッフが集まった。何とかオープンに漕ぎ着け開店はしたものの、想像したよりお客が入らず売り上げが少ない。開店当初の1か月間の売り上げは約P50万少々。赤字がP15万弱あるがAさんはオープンしたてで仕方がないと思う。売り上げが少ないもう一つの理由は、Aさんがあまり店に出ないこともあると思った。というのも、Aさんのビザは観光ビザであり、友人の話で観光ビザでは店舗経営が出来ないという事を聞いたためである。時々顔を出すくらいにしておいた。

そうして3月以上が経ち店の経営は今一であったが、テコ入れすれば何とかなるとAさんは考えていた。新しいGROを入れ店をリフレッシュし、店にもチョクチョク顔を出すようになったAさん。Aさんから自分が経営者とは言わなくても店の全員が知っていた。そんなAさんだが、彼はGROのウエィティングボックスで座り込んでは話をし、時には嫌がるGROの胸を触ったりした。怒ったGROがママに文句を言う。しかしママに宥められて我慢をするが、そのGROは他の店のGROにAさんの悪い噂を流す。
他の店のGROには、警察にコンプレィンするように忠告されたが、ママに言われてそれも出来なかった。我慢をしていても腹が立つGROはキャプティン ウエイターに相談する。困ったキャプティンは知り合いのビラまきにこの話をする。ビラまきは顔なじみのイミグレーションに勤めるGにこの話をする。
ビラまき
サー、あの店の経営者Aは嫌がるGROの胸に触り、GRO全員がAに怒っている。何とかならないですか?
G
それは警察の問題だ。その男のビザは何だ?
ビラまき
分からないけど、観光ビザみたいです
G
調べろ。そして俺に教えろ
ビラまき
OKサー
その数日後ビラまきはGに、Aは観光ビザであることを伝えた。Gは最初にその話を聞いた後、知人に調べさせAは観光ビザである事を知っていた。Gはそのビラまきに店のキャプティンを連れてくるようにれてくるように指示して、店の近くで待っていると、ビラまきは一人の男を連れてきた。Gの顔を見るなりその男は
キャプティン
ボス、イブニング
G
イブニング、お前の店の経営者Aのビザは観光ビザか?間違いないな?
キャプティン
イエスサー
G
分かった、それでは店の名義は誰だ?
キャプティン
ママケイです
G
日本人じゃないんだな?
キャプティン
イエスサー
G
分かった。日本人を逮捕する協力してくれ。
キャプティン
勿論です
G
私が店に入り経営者は誰だと聞くから、お前と他数人で日本人をポイントしてくれ。良いか?
キャプティン
OKサー
その話の1週間後の夜10時過ぎ、Gは同僚と3人で店に入った。Aさんはその時やはりウエィティング シートでGROと話をしていた。お客は3テーブルで4名しかいない。日本人はAを含め5名だった。Gは真っ直ぐキャプティンとママを呼び、話を始めた。ママはお客さんにイミグレーションの立ち入り調査の旨を伝え、了解を貰う。Aさんは一瞬驚いたが、自分では経営者ではないと通しているので心配はしていなかった。飽く迄もお客のふりをしていた。Gは大きな声でママに向かい、「お前が経営者か?」そう聞くとママは黙ってしまった。Gは再び全員に向かい「経営者は誰だ」そう言うとキャプティンとGRO4名が、Aさんの顔にめがけて指差した。それを見たGは、Aさんの所へ行く。他の同僚2人もAさんに近づく。
G
お前のビザは何だ?
Aさん
沈黙している
G
ビザは何だ?
Aさん
私は経営者じゃない。ママに資金を出しただけだ。ビザはツーリストだ。私は客だ。
そう言うがGは聞く耳を持たない。「A、逮捕する」一言そう言った。Aさんは一瞬青ざめ震えた。容赦ないGはそのままイミグレーションへAさんを連行した。

イミグレーション本部の4階で取り調べを受けるAは、困り切った顔をしている。友人数人に電話を入れて助けを求める。30分後に二人の日本人が本部に着き、Gに事情を聴く。その友人も知り合いに電話を入れて相談し、助けを求めるが、誰も来てくれない。仕方なく友人が自分で、Aを自由にしてほしいと交渉するが、Gは聞く耳を持たず、調書を作成し始めた。
<<此処での注意:フィリピンでは、特にKTV等小売商では、外国人がツーリストビザでは経営はできません。どんなに私は違うと言っても、経営者であるとそこの従業員が指差せば、その場で経営者とみなされます>>
その場では知り合いのフィリピン人が電話での交渉で成立し、交渉金を支払い、Aさんを解放した。
怒りに任せたAさんは、自分をポイントしたキャプテンとGROを首にする腹で店へ戻り、キャプティンを見るなり大声で、
「お前のお蔭でとんでもない事に成った。お前は首だ。それとその女も首だ。さっさと店を出ていけ」こう大声で怒鳴ってしまった。
それを聞いたキャプティンは「OK,But you will know」そう言ってGRO数人を連れて店を出た。
店に残ったママケイと他のGROは顔を見合わせた・・・・・・・。
Aさんは60歳を過ぎていた。Aさんのフィリピン歴は20年以上である。最初はフィリピーナに恋をしてフィリピン通いが始まった。その彼女とも別れ、その後新しい彼女を作っては別れてきた。そう言う過去を持つAさんは、将来フィリピンに住みたいと思っており、何かの収入を得たいと考えKTVを始めることにした。フィリピンの法律は多少は人から聞いて知っていた。Aさんは出店場所にマラテを選び、場所探しからはじめた。マラテを探すAさんだったが、中々いい物件が無かったが、とある建物の2階にある小さな店に目星をつけた。Aさんの予算は700万円。ちょっと無理をすれば800万円が総予算であった。そのAさんがみつけた2階の店だと、P1ミリオン少々で契約できる。内装手直し費用としてP50万の予算を立てる。しかし実際工事に入ると、手直しが多くP90万に成ってしまった。最初の予算の倍近くになり、店の権利と内装で約P2ミリオンを超した。什器備品は約P25万ペソを掛けて何とかしてやり繰りした。店舗の敷金、前家賃、パーミット(営業許可証)の取得まで全て込むとP3ミリオン位を必要とする。残り少なくなった資金だが、「オープンすれば何とかなるだろう。」そう安易に考えていた。

取りあえず営業許可を取るのに、フィリピン人の名義人を探す。友人にも相談して適当な人材を探しているうちに、知り合いのフィリピン人から、一人のフィリピーナを紹介された。Aさんが会ってみると真面目そうな感じの女性であったので、その女性を名義人とする事にした。名義人の名前はケイと言って、以前はジャパユキだった。日本語は上手くはないが何とか通じる程度である。年齢32歳。子供が二人いて、旦那はいない。
Aさんはこのケイに相談をして、営業許可証を取得した。ケイにはママも兼ねさせた。紹介してくれたフィリピン人を取りあえずキャプテンウエイターとして雇い、その二人の紹介でGROとスタッフが集まった。何とかオープンに漕ぎ着け開店はしたものの、想像したよりお客が入らず売り上げが少ない。開店当初の1か月間の売り上げは約P50万少々。赤字がP15万弱あるがAさんはオープンしたてで仕方がないと思う。売り上げが少ないもう一つの理由は、Aさんがあまり店に出ないこともあると思った。というのも、Aさんのビザは観光ビザであり、友人の話で観光ビザでは店舗経営が出来ないという事を聞いたためである。時々顔を出すくらいにしておいた。

そうして3月以上が経ち店の経営は今一であったが、テコ入れすれば何とかなるとAさんは考えていた。新しいGROを入れ店をリフレッシュし、店にもチョクチョク顔を出すようになったAさん。Aさんから自分が経営者とは言わなくても店の全員が知っていた。そんなAさんだが、彼はGROのウエィティングボックスで座り込んでは話をし、時には嫌がるGROの胸を触ったりした。怒ったGROがママに文句を言う。しかしママに宥められて我慢をするが、そのGROは他の店のGROにAさんの悪い噂を流す。
他の店のGROには、警察にコンプレィンするように忠告されたが、ママに言われてそれも出来なかった。我慢をしていても腹が立つGROはキャプティン ウエイターに相談する。困ったキャプティンは知り合いのビラまきにこの話をする。ビラまきは顔なじみのイミグレーションに勤めるGにこの話をする。
ビラまき
サー、あの店の経営者Aは嫌がるGROの胸に触り、GRO全員がAに怒っている。何とかならないですか?
G
それは警察の問題だ。その男のビザは何だ?
ビラまき
分からないけど、観光ビザみたいです
G
調べろ。そして俺に教えろ
ビラまき
OKサー
その数日後ビラまきはGに、Aは観光ビザであることを伝えた。Gは最初にその話を聞いた後、知人に調べさせAは観光ビザである事を知っていた。Gはそのビラまきに店のキャプティンを連れてくるようにれてくるように指示して、店の近くで待っていると、ビラまきは一人の男を連れてきた。Gの顔を見るなりその男は
キャプティン
ボス、イブニング
G
イブニング、お前の店の経営者Aのビザは観光ビザか?間違いないな?
キャプティン
イエスサー
G
分かった、それでは店の名義は誰だ?
キャプティン
ママケイです
G
日本人じゃないんだな?
キャプティン
イエスサー
G
分かった。日本人を逮捕する協力してくれ。
キャプティン
勿論です
G
私が店に入り経営者は誰だと聞くから、お前と他数人で日本人をポイントしてくれ。良いか?
キャプティン
OKサー
その話の1週間後の夜10時過ぎ、Gは同僚と3人で店に入った。Aさんはその時やはりウエィティング シートでGROと話をしていた。お客は3テーブルで4名しかいない。日本人はAを含め5名だった。Gは真っ直ぐキャプティンとママを呼び、話を始めた。ママはお客さんにイミグレーションの立ち入り調査の旨を伝え、了解を貰う。Aさんは一瞬驚いたが、自分では経営者ではないと通しているので心配はしていなかった。飽く迄もお客のふりをしていた。Gは大きな声でママに向かい、「お前が経営者か?」そう聞くとママは黙ってしまった。Gは再び全員に向かい「経営者は誰だ」そう言うとキャプティンとGRO4名が、Aさんの顔にめがけて指差した。それを見たGは、Aさんの所へ行く。他の同僚2人もAさんに近づく。
G
お前のビザは何だ?
Aさん
沈黙している
G
ビザは何だ?
Aさん
私は経営者じゃない。ママに資金を出しただけだ。ビザはツーリストだ。私は客だ。
そう言うがGは聞く耳を持たない。「A、逮捕する」一言そう言った。Aさんは一瞬青ざめ震えた。容赦ないGはそのままイミグレーションへAさんを連行した。

イミグレーション本部の4階で取り調べを受けるAは、困り切った顔をしている。友人数人に電話を入れて助けを求める。30分後に二人の日本人が本部に着き、Gに事情を聴く。その友人も知り合いに電話を入れて相談し、助けを求めるが、誰も来てくれない。仕方なく友人が自分で、Aを自由にしてほしいと交渉するが、Gは聞く耳を持たず、調書を作成し始めた。
<<此処での注意:フィリピンでは、特にKTV等小売商では、外国人がツーリストビザでは経営はできません。どんなに私は違うと言っても、経営者であるとそこの従業員が指差せば、その場で経営者とみなされます>>
その場では知り合いのフィリピン人が電話での交渉で成立し、交渉金を支払い、Aさんを解放した。
怒りに任せたAさんは、自分をポイントしたキャプテンとGROを首にする腹で店へ戻り、キャプティンを見るなり大声で、
「お前のお蔭でとんでもない事に成った。お前は首だ。それとその女も首だ。さっさと店を出ていけ」こう大声で怒鳴ってしまった。
それを聞いたキャプティンは「OK,But you will know」そう言ってGRO数人を連れて店を出た。
店に残ったママケイと他のGROは顔を見合わせた・・・・・・・。
続編に
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Comment
でぶ熊様
知り合いのネットカフェビジネスは、フィリピン人特有の妬みです、フィリピン人は
正面切っては来ません、殆どが裏で動きます。人脈、知識が無かった知り合いの人は
そこで、失敗をしたのでしょう。フィリピンでのビジネスは日本人にとっては本当に厳しい面が有ります。
良く、日本人の人から質問されるのがビジネスです、私はいつも言う答えは、
フィリピンは何もしないで、自分の趣味等を楽しむところであり、ビジネスは
始める前から、フィリピンに負けているから、できれば遊ぶに来るところ、
余り、余計な事は考えないほうが良いと、アドバイスしています。
この国で住み、家族を養わないといけない場合は、自分の手でできる仕事か、
フィリピン人相手の仕事にしたほうが良いと、答えています。
JAC代表
知り合いのネットカフェビジネスは、フィリピン人特有の妬みです、フィリピン人は
正面切っては来ません、殆どが裏で動きます。人脈、知識が無かった知り合いの人は
そこで、失敗をしたのでしょう。フィリピンでのビジネスは日本人にとっては本当に厳しい面が有ります。
良く、日本人の人から質問されるのがビジネスです、私はいつも言う答えは、
フィリピンは何もしないで、自分の趣味等を楽しむところであり、ビジネスは
始める前から、フィリピンに負けているから、できれば遊ぶに来るところ、
余り、余計な事は考えないほうが良いと、アドバイスしています。
この国で住み、家族を養わないといけない場合は、自分の手でできる仕事か、
フィリピン人相手の仕事にしたほうが良いと、答えています。
JAC代表
2013⁄04⁄14(日) 10:06 |
イ様
フィリピンでのビジネスは本当に大変です、掛かる資金は日本と余り変わらず
収益は日本と比較すると低いですね、経費もかなり嵩みます、フィリピン人は日本人のいう事を理解できず、独断で行動したりすると失敗した場合その経費も必要となります。日本人にとっては負の状態からのスタートですね。
ご指摘の韓国人と日本人の場合、韓国人は同国の人たちにはお金を使いますが、他国の人たちには余り使いません。又結束力も強く、日本人みたいに個人単位ではない所から、日本人のビジネスより彼らの方が上手くいっていると思います。
日本女性はマビニには殆ど見かけませんね、どこへ行ってるんでしょうか?
セブ方面は良く聞きますが、マビニ界隈には少ないと思います。
JAC代表
フィリピンでのビジネスは本当に大変です、掛かる資金は日本と余り変わらず
収益は日本と比較すると低いですね、経費もかなり嵩みます、フィリピン人は日本人のいう事を理解できず、独断で行動したりすると失敗した場合その経費も必要となります。日本人にとっては負の状態からのスタートですね。
ご指摘の韓国人と日本人の場合、韓国人は同国の人たちにはお金を使いますが、他国の人たちには余り使いません。又結束力も強く、日本人みたいに個人単位ではない所から、日本人のビジネスより彼らの方が上手くいっていると思います。
日本女性はマビニには殆ど見かけませんね、どこへ行ってるんでしょうか?
セブ方面は良く聞きますが、マビニ界隈には少ないと思います。
JAC代表
2013⁄04⁄14(日) 19:49 |
パラ様
ご指摘の下らない板を読みましたが、私にとっては全て下らない出まかせと
嘘です、貴方のコメントを公表しない理由は、こう言う下らない事で、関係にない人たちに対し、不愉快な思いをさせたくないと思うからです。
ご理解ください。
JAC代表
ご指摘の下らない板を読みましたが、私にとっては全て下らない出まかせと
嘘です、貴方のコメントを公表しない理由は、こう言う下らない事で、関係にない人たちに対し、不愉快な思いをさせたくないと思うからです。
ご理解ください。
JAC代表
2013⁄04⁄16(火) 09:39 |
コメントを入力いただいた後管理者が承認すると表示されます。それまでは何も表示されません。
重複投稿なさらないようにお願いいたします。
フィリピンでの商売の難しさは理解推測を越えてます。
幸いながら場所を変えグロッサリーを始め一家の生活費は稼いでいるようです。
少ないながら開店援助資金を毎月女房に返却してるようです。こんなフィリピン人もいるのは嬉しいです。日本人も同じですが。。。。
人脈、法知識もなく夜商売のおネエサンと一緒やるなどは結末が見えてます。真砂の砂は何とかですがアホ邦人は尽きませんね。自分はフィリピンでは女房ファミリーの後盾があっても絶対商売しません。
臆病者ですから、女房子供達もいますので。こんな生き方を分かる女房ファミリーに感謝してます。